「雲のむこう、約束の場所」

ホントに遅ればせながらではあるんですが、ようやく視聴しました。
DVDは発売日に購入していたんですけど(^_^;)

「雲のむこう、約束の場所」


http://www.kumonomukou.com/

2度ほどプレーヤーにかけて見始めはしたものの、いずれも冒頭13分程で中断してしまいました。
いまひとつ惹きつけられるものがなかったと言うか…。

NHK教育の「トップランナー」に新海誠氏が出演するのを知って、
さすがにこのタイミングに見ておこうか、と(^_^;)

「ほしのこえ」は、新海氏の実体験からきていたんですね(^_^;)
「雲のむこう」でも、冒頭ヒロキとサユリが同じ電車で帰ったり、
サユリが線路を歩くシーンも同じく実体験からとか。

目覚めたサユリ

「雲のむこう」を左右カットの4:3で流すあたりがさすがはNHKだ!


で、ようやく全編通して見てみたわけですが、
思ったのが、新海氏って長編アニメを作るのに向いてないんじゃない? ということ。

前作「ほしのこえ」と比べて3倍以上の尺があるにもかかわらず、
非常にブツ切れ感の強いシーン構成になっているんですよね。

唐突に場面が飛んでる箇所が多い印象。
少なくとも、中学時代から3年後に移る前に、
サユリが眠り続けたままになって転校することに、というエピソードを入れておくべきだったと思う。

この辺、パイロット版ではきちんと描かれているような雰囲気だったんだけど、
何でカットしてしまったんでしょうか?
サユリの転校をきっかけに、それまでのヒロキとタクヤの関係が崩れて
別々の道を歩むことになった、というのは重要だと思うんだけど。


う~ん…。
完成版よりパイロット版の方が良かったですよ。

作品が完成してから作られた予告編とパイロット版とで、
ずいぶん印象が異なっていたのが気にはなったのですが、
改めて見てみると、パイロット版はあくまでパイロット版であって、
完成版とはシチュエーションが異なっていたり、
そもそも使用されていないシーンが多いですね。

3分少々という時間の中で、シーンの繋ぎ方や構成がうまく、
ストーリーに期待感を持たせる非常に完成度の高い映像だったのですが、
実際に完成した作品を見てみると、ずいぶんトーンダウンしてしまった印象が強かったです。


本編の内容に戻って、
3人の両親がまるで登場しないのも気にはなったんだけど、
中学時代から3年後に、タクヤが車を運転していたりタバコを吸っているのはOKなの?

まぁ、車は18なら免許取れないこともないでしょうが、
あるいは、アメリカ統治下なので免許の取れる年齢が下がっているのかも知れませんが。


北海道と本州が分割統治されている日本、という凝った設定を持ち出した割には、
うまく活かしきれていないというか、消化出来ていないというか…。

結局、塔の機能とサユリの意識がシンクロしていたのにはどんな理由が?
彼女のお祖父さんが塔の設計者だとかって会話はありましたが。

塔の正体も、もうちょっと現実的な兵器だったら良かったものの、
あまりにスケールが大きすぎるせいで、現実感を失ってしまっている。

この一連のシーンは好きです(^_^;)

東京に転校したヒロキに、本人は乗り気じゃないながらも彼女が出来ている
(厳密には違うんだろうけど)というパターンは「ほしのこえ」と一緒ですね(^_^;)

タクヤが研究所で年上の女性とデキていたのが面白かった(^_^;)
このマキさんって女性、登場した際、左手に指輪が光っていたような気がしたんですが、
見直してみたらブレスレッドでしたね(^_^;)


声優に関しては、
パイロット版を見た当初は、ヒロキは吉岡秀隆っぽいなぁとは感じたものの、
まさか本人だったとは思わなかった(^_^;)

声優外しのキャストでくるとは意外だったけど、
萩原聖人のタクヤは、神経質な感じがかなりマッチしている(^_^;)

吉岡秀隆はボソボソ喋りが売りだけど(^_^;)、滑舌が良くないのが気になって。

そのふたりとの組み合わせが南里侑香というのも面白い。
まぁ、僕南里侑香好きですから文句ないです(^_^;)

脇を固めるのも石塚運昇に井上和彦というのも渋いなぁ。


「ほしのこえ」は主題歌が気に入ったのでサントラを買ったものの、
本作の音楽はそれほど印象に残るものはなかったかな。


“ポスト宮崎駿”というのはさすがに言い過ぎだろうと思いますが(^_^;)、
それならまずエンターテイメントとして楽しめるものを見せて欲しいかな、と。
「映像が素晴らしいですね」と言われて満足なら別に構わないんですけど。

© Makoto Shinkai / CoMix Wave

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