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2004年から昨年にかけてブームとなった「電車男」ですが、 それに乗じて、コミック版が4誌で競作されるという企画がありましたが、 そのうち、少女マンガ誌「デザート」に掲載された1本を除き、3種類を読んでみました(^_^;) まずいちばん初めに完結したのが、 「ヤングサンデー」に掲載された、原秀則版 「電車男〜ネット発、各駅停車のラブ・ストーリー〜」。
ベテラン原秀則が「電車男」を描くというのがまず意外でしたが、 内容的にはもっとも原作に忠実で、オーソドックスな作りですね。 「電車男」を題材にしながらも、いつもの原秀則ワールドが展開されるという(^_^;) まぁ、絵柄としてはあまり整理された線ではないことも手伝って、 慣れない読者にとっては古くさく感じるかも知れません。 この電車男は、改造後は普通に格好いいんですよね。 エルメスは“気さくなお姉さん”という印象だなぁ。 原氏の中ではカジュアルなイメージがあったそうなんですが。 痴漢の話やベノアティーのエピソードはなし。 全体的にペースが速く、最終決戦直前にページを割いていますね。 エルメスの乗ってるのはVWゴルフ。 続いて「ヤングチャンピオン」掲載の道家大輔版、「電車男 がんばれ毒男!」
この作品から、原作にないオリジナル要素が盛り込まれてきて、 スレ住人達の自己主張も多くなってきますね。 さすがに電車のオタファッションをデフォルメしすぎの感があって、キモイとすら。 プリキュアのフィギュアが語りかけてきたり(^_^;) サラリーマンが酔っぱらいを止めに入るタイミングが早いと感じた。 エルメスは美人さん、おしゃれさんという感じで、割と小柄に描かれてますね。 エルメスサイドの視点も多いです。 初デートで電車が無理してるのを微笑ましく見ていたり、フォローしてあげるとか。 あーあ、せっかくまたのお誘いもらえるようにモーションかけたのに 「あ〜」って流されちゃったな…… と、例の「カマかけてたんです」の裏側がはっきり描写されているんですが、 3作の中では、“エルメスが電車をどう思ってるか?”という部分が いちばん表に出ていて、結構好きですね。 電車男の印象を、友人に“正義と勇気のおたく青年”って言ってるし(^_^;) “変な人”とも。やっぱりそう思ってたんだなぁ、と(^_^;) かといって、エルメス自身も天然なんですよね(^_^;) 彼女の友人にもかなりスポットが当たっているのですが、 オレ言葉で話す友人との高校時代のエピソードを挿むことで、、 友人同伴の食事で、無防備なエルメスのスカートの中を他の客に覗かれてるのを 電車が不器用にガードしてるのに気づいて見直すなど、うまいなぁ、と思わせる部分も。 煮え切らない電車の態度にしびれを切らしたエルメスが 自分からアプローチをかけ、メールの応酬する場面も、 やはりエルメス側の感情が見えるのが、この作品の評価点じゃないかと。 当初、1巻目を読み始めた辺りでは、 あまり印象は良くなかったのですが、2巻目以降味が出てきて、 最後どうまとめるのかが非常に楽しみでした。 3作品の中では、これをいちばんオススメしたい。 あ、エルメスは車に乗りませんでした。 そして、最後に完結をみたのが、 「チャンピオンRED」掲載、渡辺航版、「電車男〜でも、俺旅立つよ。〜」
電車が正統派のオタクというか、改造後もあまり変わらなかったりする(^_^;) 勤めてるのが、何故かこれだけ本屋だし。 絵柄が雑に見えるんですよね。 エルメスも幼く見えるというか、かわいい感じ。 どうもね、何考えてるのか掴めなくて、ちょっと人間味が薄い印象がありましたね。 スレ住人達同士が、(知らずに)現実世界で接点を持っているのが特徴で、それは電車にも当てはまる。 それはやりすぎだろうと思うし、スレを見た女子中学生が電車に憧れて(?)会いに行こうとするに至っては、 作者何がやりたいの? と。 この作品では、エルメスに妹がいるのですが、 電車が家に行った際、その女子中学生も居合わせたりと、余計な描写が多い。 つーか、エルメスの飼ってる犬がダルメシアンじゃないんですが? エルメスの友人もガラが悪い。 この辺り、あくまでオーソドックスにまとめた原版以外、 イメージが似通ってるのが面白いとも言えますが、電車はその友人に、 いきなり、「おまえオタクだろ?」と突っ込まれる(^_^;) 「深夜アニメ全部チェックしてんだろ?」と言い当てられて慌てる電車。 痴漢のエピソードもありますが、どうもズレてる印象がね…。 友人に勧められたとはいえ、エルメスが乗ってるのがインプレッサWRX(丸目の初期型) だったりするのも、奇をてらいすぎなんじゃねーの? という。 全体的な印象としては、「電車男」という原作を元にした“二次創作”という感じですか。 積極的にこの作品を推す理由はないな。 さすがにここまで来たら、全部読まないわけにはいかんだろう、 って感じで読破しちゃったわけなんですが(^_^;) やはり、オリジナル要素がうまく働いている道家版と、そうでない渡辺版の対比が面白いですね。 |
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